仏式起工式・上棟式


アイオイ保険センター上棟式(本片山さん)
2005年4月
水野さん起工式
2005年10月

 仏式の起工式や上棟式はあまり知られていませんが、あるんです。するのはいたって簡単。準備するものはお仏飯とお花だけ(あとはお寺が準備します)です。

 では、仏式は神式とどう違うのでしょう?
 式の中で、住職が申す「表白(ひょうびゃく)」(下段枠内参照)には、「諸難おこらざれと願う」のは、誰でもが抱く「凡情」だとあります。しかし、真宗の起工式(上棟式)はそれを神仏にお願いする式ではありません。仏智を聞いて生きる者は、そのような凡情を抱きながらも、どこか心の深いところでは「諸難起こらざる人生はなし」と思いとって如来さまと力強く日暮しをするのです。

 お札やお守り、破魔矢などを手放せず、色んなものに縛られて生活せずとも、お念仏さえあれば大丈夫なのです。そのことは、安芸門徒といわれたご先祖が証明済みのことです。

 だから仏式には「おまじない」や「お願い」はありません。仏式の起工式は、み仏とともにこれからの山あり谷ありの人生を強く明るく生き抜く心を大切に確認する式です。皆さんも是非どうぞ。(写真は川原家の起工式 2002年7月)





表白(ひょうびゃく)  
 

 ここに本日諸々の縁調い、敬しく阿弥陀如来の尊前を荘厳して仏子 川原家の止住する家屋を建立する起工式を営む。

 およそ阿弥陀如来は、道理に暗き我ら凡夫を無量の智慧と慈悲とをもって調育照護し、金剛不壊の信心を恵みて、無明の長夜に無礙の一道を示したもう。

 すなわち、諸難起こらざれと願うは凡情なりどいえども、諸難起こらざる人生はなし。信心の智慧を賜れば、天神・地祇も敬伏し、魔界・外道も障碍することなし。罪悪も業報を感ずることあたはず、諸善もおよぶことなき無碍の一道なりと。

 本日仏縁にあう輩、願わくは深く因果の通りをわきまえて諸難を超越し、無礙の一道を歩み、諸事滞りなく完了して慈光あふれる新家屋の成就せんことを

 時に仏暦 2546年(西暦2002)年7月7日、仏弟子 西教寺末学 釈正衛敬って申す


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